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妖怪学入門
妖怪仮装文化についての一考察 #2
さて、前記事で妖怪仮装行列イベントの発端と、そして人間による妖怪仮装行列を通じて、「聖地」ともいえる場の空間が創出されていることを言及した。 後だしとなってしまうが、続いては「京都一条百鬼夜行」と似た様相を持つ、もう一つのイベントにつ... -
妖怪論
藤澤衛彦 ~娯楽としての「妖怪」の提供者~
風俗史学者にして、伝説研究者。江馬務と同時期に活躍した人物です。彼の著作には『日本民族伝説全集』や『妖怪画談全集』などがあげられます。 しかし、井上円了や柳田國男よりも、もしかしたら知っている方は少ないかもしれません。 【藤澤にとっ... -
妖怪論
柳田國男 ~妖怪の民俗学的研究を構築~
日本の民俗学を確立した人物として広く知られる人物であり、「妖怪」と聞けばまずはこの人を思い浮かべる人は多いはずです。『妖怪談義』『遠野物語』などが彼の「妖怪」関連の著作として有名でしょう。 【柳田國男の「妖怪」研究】 柳田國男が... -
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江馬務 ~妖怪の文化史的研究の先駆者~
江馬務の名を知る人は、柳田國男や井上円了に比べたら劣るかもしれませんが、非常に重要な妖怪研究者の一人です。風俗学者である彼を妖怪文化人のひとりたらしめているのは、その著作『日本妖怪変化史』にあるでしょう。 【江馬務にとっての「妖怪」研究】... -
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井上円了 ~~明治期における〈妖怪博士〉井上円了 ~~
仏教哲学者にして教育者、その裏の顔は妖怪研究者です。明治期における妖怪研究の中で、最初に名をあげるべき人物といえば彼でしょう。 【井上圓了の「妖怪学」】 井上は哲学という視点から人々を先進的な思索へと導き、「妖怪学」によって迷信や俗信... -
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宮田登の妖怪論 まとめ
【妖怪研究者としての宮田登】 宮田登は民俗学者として知られていますが、その出身は日本史です。そのため、近現代の庶民生活文化に加え、近世の江戸の町民たちの信仰生活に関する知識が豊富な研究者です。 民俗学者としての彼の有名な著作は『ミロク... -
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小松和彦の妖怪論 まとめ
柳田国男が自身の著作『妖怪談義』で、妖怪は神が零落したものであるという、いわゆる零落説を述べたことは有名です。しかし、この説を批判したのが、現在、妖怪研究の第一人者として知られる小松和彦です。彼の妖怪論が現在では一般的な妖怪論として受...
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