蔵づくりの街並みでおなじみの、江戸の情緒を今に残す埼玉県川越。都心から30分ほどで行けてしまう有名なレトロ観光地です。
そんな川越で行われた妖怪イベント、その名も川越妖怪まち歩き!
今回はこのイベントにお邪魔させていただいたので、いつものように写真多めで(笑)、感想をつらつらと書こうと思います。
川越ってどんな町?
イベントについて紹介する前に、そもそも川越とはどんな町なのでしょうか?
川越の歴史は、1457年に太田道真・道灌父子によって河越城が築かれたことに始まります。武蔵国(現在の埼玉県)の要となる城下町として発展し、江戸時代には穀物、織物、たんすなどの商業が盛んになりました。特に明治以降、川越は埼玉県一の商業都市としてその名を馳せ、1922年には埼玉県で最初に市制が施行されました。
また、川越には神社仏閣が点在しています。特に川越氷川神社や喜多院は、それぞれ独自の歴史と文化を有しており、観光名所としても非常に人気です。川越氷川神社は、縁結びのご利益があると言われており、特に休日には多くの参拝客で賑わいます。一方で喜多院は、徳川家ゆかりの寺院として、重要文化財も多数保存されているのです。
妖怪たちが集う 川越妖怪まち歩き
さて、そんな歴史情緒あふれる街に、妖怪の仮装をした人々がたくさん訪れました。その数総勢80名以上とか・・・!
大正浪漫通りを歩いているだけでも、たくさんの妖怪の皆さまとすれ違いました。皆様快くお写真を引き受けてくださりました!(ありがとうございました!!)
街を歩けば妖怪に出会う昼下がり。
打って変わって、夜になると、妖怪たちによる百鬼夜行が始まります。
夜となると、昼間とは違う怪しさいっぱいの大行列。可愛い、かっこいい、それだけじゃおさまらない。
「妖怪」というモノのまさに真骨頂だなあと、感じました。
川越にまつわる七つの不思議
たくさんの妖怪が訪れた、川越妖怪まち歩き。
そんな川越には、七不思議もあることをごぞんじでしょうか?
1. 初雁の杉
この伝説は、川越城内にある三芳野神社の裏に存在する大きな杉の木に関連しています。毎年、北方から飛んできた初めての雁(初雁)がこの杉の上に降り、三度鳴きながら三回飛び回り、その後南に飛び去るという・・・。
この現象が毎年確認されているため、川越城は「初雁城」とも呼ばれています。
2. 霧吹きの井戸
川越城内には霧を吹き出す特別な井戸があるとされています。敵が攻めてきた場合、井戸の蓋を開けると霧が発生し、城を敵の視界から遮るのです。このため、川越城は「霧隠城」とも呼ばれています。
ちなみにこの井戸は、川越市立博物館で展示されています!
3. 片葉の葦
聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?
浮島稲荷社近くの湿地帯「七ツ釜」に生える葦は、不思議なことに片葉であるとされています。伝説によれば、川越城が敵に攻められる際、城から逃げた姫がこの葦につかまったが、葦がもろくちぎれ、姫は沈んでしまったと言います。
4. 天神洗足の井水
太田道真と道灌父子が川越城を築く際、水源が見つからずに困っていたところ、老人が指導して水源を見つけたとされています。道灌はこの老人が三芳野天神の化身であると考え、「天神洗足の井水」と名づけました。
5. 人身御供
川越城築城の際、土塁の完成が難航していました。太田道真は夢に出た龍神の助言に従い、犠牲となる人物を探していたが、最初に現れたのは自分の娘でした。娘は自ら犠牲となり、城は完成したとされています。
6. 遊女川の小石供養
ある日、川越城主の供である若侍が美しい百姓の娘、およねに出会い、後に結婚します。しかし、娘は姑に虐められ、最終的に川に身を投げたとされています。その後、その川は「よな川」と呼ばれるようになりました。
7. 城中蹄の音
川越城主酒井重忠は、夜ごとに矢叫びや蹄の音に悩まされていました。易者の占いにより、戦争の図が災いしていると判明。その図を養寿院に寄進したところ、音は消えたと言われています。
まとめ
小江戸川越は、今でこそ若者やカップルに人気の有名観光地ですが、その土地に根付く不思議なお話は、まだ日本が戦の時代のものが多く、どこか切ないもの。
そんな街に現れた百鬼夜行。まさに、“恐怖の場”のイメージを体現したイベントであったのではないでしょうか?
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